学生のころ遊びに行った某有名スキー場。アフタースキーに温泉街へと繰り出し、さて、湯けむり気分を楽しみますか!と盛り上がる目の前に現れたのは、ピンク色のネオンまたたく「ディスコ マハ●ジャ」…。<
例えが古くてスミマセン(笑)。1980年代の話。ですが、こんな風景、いまだに見かけることがあります。アッチもコッチも東京化(というかワケのわからないグローバル化)。そうしないとお客さんが来てくれない。若い人には見向きもされない。んーーー、本当にそうでしょうか???
よかれと思ってやってることがすべっている。観光客と地元の不幸なすれ違い。理由は、以下の3つが考えられます。
1. 勘違いしちゃってる。
2. 自信喪失しちゃってる。
3. そもそもやる気なし。
…3が、いちばんキツいかなぁ(苦笑)。でも、どのケースも、きっと改善できます。
1の場合、客観的な視点に欠けちゃってることが多いので、ちょっとしたデータとか、社会的事実とか、ヨソ者のひとことをきっかけに、パッと目が覚めたりするもの。
2の場合、謙譲の美徳を持った国民性がネガティブに出ちゃって、「人が来てくれるようなところじゃないよ…」と勝手に決めつけてたり。どんな場所にだってチャームポイントがあります。断言します。分析指標を持って洗い出してみれば、ほら、意外とあるものですよ!
3の場合だって、不利な状況が積み重なって気持ちが切れちゃって…ということもあるでしょう。けれど、正真正銘の八方ふさがりなんて、ほとんどありません。何か解決策や、解決のきっかけになるかもしれないことを見つけられるかもしれません。
私が四半世紀なりわいとしてきた広告制作業の本質は、「商品や企業の魅力を発見」し、それを伝えたい人に「橋渡しする」ことにあります。これはココがいい。素晴らしい。じゃ、その魅力を、どのような切り口(メッセージ)で、どう伝える(コミュニケーションする)のが一番効果的か。この一連の流れを設計することにあります。デザインやコピーなんかも「設計」なのです。くわえて、その場所の特性と現代社会の欲求とを掛け合わせて、観光施設やイベント、商品など新たな魅力の開発を手がけたりもします。
けれど、なにより大切なのは、その土地の人が自分たちの魅力に気づくこと。自信と、それを伝えたい!という熱意を持つこと。これに尽きます。コンプレックスはチャームポイントと裏おもて。そして、自信を持った地方が増えると、負けじとがんばるところも出てくる。そうすると、日本の国はもっとキラキラしてきます。豊かになります。うんうん。想像しただけで嬉しくなります。楽しくなってきます。そんな地方はきっと世界からだって注目される。新たな市場をつくっていける…。
もっと自信を持ってほしいのです。どんなところであれ、魅力の1つや2つは絶対にあるもの。それを地元の人が気づかない、あるいは自信が持てないだけです(断言します)。
どこかの知事じゃないけど、いま、絶対に地方の時代です。自信ならぬ「地」信をもって。どこにでもあるナニカじゃない。そこにしかない、オンリーワンのナニカが、きっとあるはず。
地方が自信を、プライドを持つこと。それが地場産業の発展にもつながり、雇用を促進するでしょう。そうすれば人口も増えそう。将来的には都市と地方のヘンテコな偏りも解消し、「限界集落」みたいな悲しい話も聞かずにすむようになるかもしれない。失われつつある「家族」も取り戻せるかもしれない。そうなったらいいなぁ、と。いや、そうしなきゃいけない!と。
あなたの好きな土地、いっしょに盛り上げませんか?