おもなお仕事/広告企画制作

じぶんの日常で考えてみても。いや、ほんと、あきれるほど情報だらけです。テレビを観たり、新聞に目を通したり、ネットを覗いたり。けれど、ときどき、とても空腹で外を歩いてると飲食店の看板がどんどん目に飛び込んでくるようなことはありますが、「毎日すごい数の情報にさらされているんだなー」と意識するなんてことは、まぁまずありません。なぜなら我々は見ているのに無視できるから。人間には、そんな便利な機能が標準装備されています。

現代の情報量は、江戸時代の人の一年分を一日で得ているといいます。別の説では一生分が一日とも。いやいや、この圧倒的に不利な状況で「広く告げる」というのですから、そりゃムチャにも思えます。しかも昔のように広く告げればモノが売れる時代じゃない。そのうえで、人を動かす………すぐ買ってもらったり、ファンになってもらうことでいつか買ってもらったり、誰かに薦めてもらったり………へとドーニカして導くのが広告の役目でしょう。ええ。なかなかに手応えのある相手です。しかも効果が見えにくい。インパクト優先で瞬間風速的にやる案件もありますが、じんわり刷り込んで長く育てるようなタイプもあります。最近は「電話が鳴ったぶん」「クリックされたぶん」なんて合理性優先で価値を計るケースもありますよね。これも、いずれ揺り戻しがありそう。だって人間なんてぜんぜん合理的にできてないですからね。

だから、広告なんてマニュアルやテンプレートに当てはめれば完成!となりそうな気もするけど、こんなIT時代だからなっても不思議じゃない気もするけど、そうなってないですよね。いまのところは。それぞれ置かれたケースや時代の空気によっても違う。すべてフルオーダーメイドです。広告はラブレターだ!と看破した人もいますが、ラブレターだって「ひな形」があったりするから、広告のほうがたいへんです。

そんな広告業界で四半世紀にわたり、どーにかこーにか生きてきました。それなりにいろんなことに携わりました。さまざまな得意先の、さまざまなタイミングから、さまざまな案件に関わりました。以下、時系列的に、おもな仕事の取り組み方を。

★ 業態のプランニング →広告の仕事の最上流。そもそも、どんなビジネスをやったらいいか。ニーズやウォンツがありそうか。そこから考えることも、そう多くはありませんが、やります。ブレストから始めて、仮説を立てて、調査などで検証して…。大変ですが楽しい仕事です。

★ 新商品のプランニング →これも上記と同様のプロセスで進行します。いまの世の中でどんな商品が受けそうか、いやもっと普遍的なアイテムは生み出せないか、などなど。あらゆる角度から幅広く検討し提案につなげます。

★ C.I.やV.I.の策定 →新たな企業やブランドのコンセプト(コーポレート・アイデンティティ)を固め、そのネーミング作業からロゴやマークのデザインを行います(ビジュアル・アイデンティティ)。ときどき、このテの作業は、「社内や知り合いのちょっと気のきいたヤツに頼んで…」のようなことが散見されますが、ちゃんとプロの仕事、お見せします。

★ コミュニケーション・コンサルティング →企業や商品の広告を含むあらゆる「コミュニケーション」全般を、客観的に判断し適切なものへと導く仕事。方向性を決めながら各部門(やツール)のアドバイスをしたりスタッフを呼んできたり自分でやったり…と相談しながら全体の仕組みをつくります。

★ 商品ネーミング/パッケージデザイン →商品の持つエッセンスを引き出し、より魅力的に消費者に訴えかけるよう、さまざまな方向から検討して提案します。全方位360度から徐々に絞っていくことでマーケティング上の狙いも課題もはっきり見えてきます。

★ 広告企画制作 →TVCM、新聞・雑誌広告、電車の中吊り、駅貼りポスター、WEB、屋外看板…。それぞれにメディアに合わせて、また複合させて、企業や商品の「伝えたいこと」を印象的に表現します。どんなメディアが効果的かを含めご提案することも可能です。

★ パンフレット、リーフレット、カタログなどのページもの →会社・学校案内や商品パンフレット、PR誌などの各種印刷物の企画制作をします。フォトグラファーやイラストレーターとの協業はもちろん、印刷会社のコーディネートも可能です。

★ キャラクター開発 →プロモーションに便利なキャラクターは大人気。今日もさまざまな個性が生み出されています。が、その中で埋もれない「個性の強化」や愛されるためのバックストーリーづくり、みんなに知ってもらうためのPR方針も重要。すべて一貫して企画提案できる広告畑で培ったノウハウがあります。

★ コピー/デザイン制作 →いわゆる単発のコピーだけorデザインだけ、という作業ももちろんお受けします。

★ スタッフコーディネート →メディア企業からTV番組、CM制作、フォトグラファー、イラストレーター、WEBデザイナー…などなど、案件の内容に応じて、さまざまな専門家をご紹介します。

なんだかんだで四半世紀。広告制作の現場で生きてきて、いろいろな経験とネットワークはあります。あらゆる業種の仕事を体験しました。なんなりとご相談ください。

※とは言っても何を相談していいか…という方もいらっしゃいますよね。なにはともあれ、その思いをそのままメールにでも書いていただければ。かんたんなやりとりをしているうちにわかってきたりもしますしね。